部署紹介

Department Overview

岡山ろうさい病院 看護部
岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

高度な治療とモニタリング
回復につながるサインを見過ごさない!

 ICUは呼吸循環代謝を障害され、集中的に全身管理が必要な患者さんを担当しています。24時間モニターから繰り出される数値から、患者さんが最適な状態であるのか判断し、タイムリーな治療・看護を展開しています。

 患者さんが自ら症状の訴えができないことも多いため、患者さんが少しでも安楽な状態となるよう細やかなケアに心がけています。また、現在患者さんがもつ機能をできるだけ維持できるよう、早期にリハビリテーションが介入し、点滴ではなく消化管を使用した栄養の取得にむけ栄養サポートチームが介入しています。他職種チームが専門的な視点を持ち、最前線で患者さんの生きる力を支えています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

最先端医療技術と安心のケアで、
地域医療を支える

 手術室は7室で、人工関節手術を行うバイオクリーンルームを1室備えています。主に整形外科・外科・脳外科・泌尿器科などの手術を3000件/年間行い、夜間休日の緊急手術にも対応しています。手術を受ける全患者を対象にWHOの「安全な手術のためのガイドライン」を基に作成した手術安全チェックリストを用いて、手術の安全と成功に向けた実践を行っています。

 令和6年度より、内視鏡手術支援ロボット(ダヴィンチⅩi)を導入し、患者さんにより低侵襲で繊細な手術が行えることになりました。導入に際しプロジェクトチームを結成し、より円滑な手術を目指し、職種を超え積極的にコミュニケーションを図っています。手術看護認定看護師や周術期看護実践指導看護師も在籍し、高い技術を維持できるよう努めています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

少しでも穏やかな呼吸に
患者さんの“良く寝れました”が嬉しい!

 呼吸器センターを有し、肺がん・中皮腫などの悪性腫瘍や、COPD・間質性肺炎・塵肺・喘息などの慢性呼吸器疾患も対象としています。診断までの検査から急性期治療・慢性期・終末期まで一貫して患者や家族と関わることができます。呼吸器疾患の患者は、呼吸苦により死を連想することもあり、多くの不安と恐怖をかかえています。ネーザルハイフローやNPPVなど医療機器の使用頻度も高く、医師や臨床工学技士などと連携を図り症状緩和に努めるとともに、患者に寄り添い不安が軽減できるようにかかわりを持っています。

 また、在宅生活へより安全に移行できるよう、退院前訪問を積極的に実施しています。家の構造や患者の動線を確認しながら、安全に安心して在宅で生活できるよう患者・家族さんや訪問看護師さんと十分に話し合っています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

“様々な診療科やステージに合わせた看護”
自信を持って提供します

 泌尿器科・外科・婦人科に加え、様々な診療科の患者さんを担当しています。急性期から回復期・終末期など様々なステージの患者さんがおられ、術後の観察・ケアから化学療法や終末期ケアまで多岐に渡っています。様々なステージの患者さんの身体的・精神的辛さを聞くことで、患者さんの人生観や価値観に触れ、“病気とともに生きる”ことを一緒に考える機会を持っています。検査入院の患者さんも多いので、外来への継続看護も重要です。これから病気と共に生きる事になるかもしれない患者の不安に寄り添い、切れ目のない支援を外来につなぎます。

 また、泌尿器や婦人科、外科では乳腺など直接ボディーイメージの変化や精神的苦悩をともなう診療科でもあるので、患者の尊厳を重視した対応も必要です。病気と向き合いQOLが低下しないようなケアも必要で、患者個別に必要なチームと連携を図りケアを行っています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

患者さんの楽しみ! 幸せ!
少しでも口から食べる を大切に

 消化器センターを有し、消化器系がん・膵炎・総胆管結石・などの手術・内視鏡的治療などを主に担当しています。外来でがん告知をされ、受け入れが不十分なまま入院となる患者さんや、緊急で手術や内視鏡治療になる患者さんも多くいます。元気な時には食事や排泄を意識した事がなかった患者さんにとって、絶食やチューブの留置など非日常的なことの連続で非常に不安が大きい状態です。

 私たちは、患者さんが置かれている状況を分かりやすく説明するとともに、今後の経過についても丁寧に説明する事で、不安の低減を図ります。疼痛や嘔気など苦痛を伴う事もあるため、医師やがん専門看護師や認定看護師などとも連携を図り適切な疼痛コントロールを心がけています。

 食べることは、人が生きていくために必要な行動であると同時に、生きている事を実感できる機会です。食事が開始となれば栄養士に相談しながら、少しでも経口摂取ができるように関わり、食べられる喜びを患者さんと一緒に感じています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

患者さんの“孫の手”
かゆいところにも手が届く存在です

 当病棟は、循環器内科・糖尿病内科・血液内科の患者さんが主に入院されます。慢性心不全や糖尿病など、生活習慣を見直すことでよい状態を維持できる可能性があるので、患者さんとの生活習慣の振り返りのための対話を大切にしています。対話の中から、患者さんだけでは気が付かないような生活習慣の改善点をみつけることもあり、実現可能な新たなライフスタイルの提案もしています。血液内科では治療が長期になるので、治療が継続できるような心身のケア・サポートを行い、QOLが維持できるようなかかわりを行っています。

 急性期から終末期までの様々なステージの患者さんが入院されますが、長期に渡っての治療になる事が多いため、入院と外来を繰り返すことが多いことも特徴です。できるだけ患者さんのセルフコントロールが良いかたちで維持できるよう、外来ともしっかり連携を図りを見守っています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

患者さんの小さな一歩を大切に
患者さんと思わず笑顔

 脳卒中センターとグリオーマサポートセンターを有した脳外科を主とした病棟です。脳卒中をはじめ頭部外傷や脳腫瘍などの急性期から回復期・終末期までを担当しています。突然、意識障害や四肢麻痺などを起こし、動くこと・話すこと・食べることなどが出来なくなります。病状が落ち着いてからも体の不自由さだけでなく、自分の意思を伝える事が難しくなるなど様々な障害が残る事があります。昨日まで普通に出来ていたことが急に出来なくなり、患者や家族の不安は非常に大きく「これからどうしたらいいのだろう」と途方に暮れる方もおられます。私たちは、患者さんに残された機能を最大限に活かし、少しでも“生きづらさ”が減らせるようチームで関わっています。退院後の療養先は、残された機能を考慮し、患者・家族が納得して頂けるまで十分話し合います。当院を退院後も安心して暮らして頂けるよう、地域の医療機関や施設とも十分に連絡を取っています。

 少しでも患者さんに笑ってほしい・頑張って欲しいと思い、私たちのケアに笑顔を添えています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

患者さんの望む生活を叶える!
他職種チームで全力サポート!

 人工関節センターを有する整形外科病棟です。人工関節手術を受ける患者さんは、痛みから解放され自分が思う日常生活を過ごせることや、趣味の旅行などが出来る事を期待して入院されます。私たちは、患者さんの希望の実現を目指し、手術前から医師・リハビリ技師などと退院後の生活を意識した関わりを大切にしています。

 また、突然の転倒などにより大腿骨近位骨折をされる患者さんは、急激に生活様式の変更を余儀なくされます。患者さんや家族の不安に寄り添い、丁寧に術後の生活がイメージできるように説明を行う事で、不安の軽減を図っています。早期の手術に加え、日常生活獲得を目指しリハビリ技師とカンファレンスを重ねています。段々と日常生活動作が出来るようになり、患者さんの笑顔が増えることが私たちも励みになります。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

退院後の生活を考えたサポートを、
チーム一丸で取り組みます

 脊椎脊髄センターを有する整形外科と小児科を担当しています。主に腰椎椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症・腰椎圧迫骨折・小児の側弯症・頚髄症などの疾患を担当し、10代~90代と幅広い年齢層の患者さんが対象となります。

 脊椎脊髄センターの患者さんは、麻痺やしびれなどにより、日常生活も援助が必要となりQOLが下がり「もう歩けなくなるのではないか」という不安も大きくなります。患者さん自身の能力を最大限に活かせるよう、早期からのリハビリを医師やリハビリ技師などとチームで多側面から介入しています。私たちは、患者さんが日常生活動作を獲得できるよう、患者さんの一番近くで見守り続け、「住み慣れた我が家へ」を目指します。獲得動作や患者さんのニーズによっては転院が必要となる事もあり、退院調整看護師MSWとも協力して患者さんに安心して頂けるような支援をしています。

岡山労災病院 看護部
岡山労災病院 看護部

“住み慣れた地域での生活”を
続けるための支援

 外来は、幅広い疾患やステージの患者さんに対応し、地域の中核病院としての役割を果たしています。入院期間の短縮、がん治療の進歩、地域でのサポートの強化により「いつも外来、時々入院」が維持されるようになってきました。外来では患者さんのセルフコントロールが基本となるため、生活そのものが治療となります。私たち看護師は、医療と生活の両側面から患者の生活に合った支援を行い、医療と生活をつなぐ“架け橋”となれるように関わっています。

 在宅と病棟、福祉と地域医療機関など積極的に連携し、患者さんに切れ目のない看護を提供していきます。また、患者さんが病気を抱えながらも住み慣れたわが家で、その人らしく生きることができるように療養支援に取り組みます。