新年のご挨拶

病院イメージ

 新年おめでとうございます。2024年の最初の日に北陸地方で大地震が起こり多くの犠牲者がでました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

昨年を振り返って

 昨年は5月に新型コロナウイルス感染症が2類から5類に移行し、当院の病棟もコロナ以前と同じように358床を使用して運営できるようになりました。コロナ前の病床稼働率を回復すべく努力を続けています。

 6月には救急室の改修を行いました。出入口の広さを1.5倍にするとともに、2列のベッドの搬入や診察・電子カルテの記載が行いやすいように工夫をし、2列の患者が同時に搬入されても使いやすくなりました。救急車の搬入台数は前年の1.5倍程度に増えてきています。

 7月には3テスラのMRIを導入し、より精細な画像が得られるようになりました。正確な診断を心がけ、さらに撮影件数を伸ばしていこうと思います。

 9月には病院機能評価ver 3.0を受審いたしました。病院全体で長年にわたって良質な治療の実践に取り組み、職員が働きやすく、地域に信頼される病院をめざしてきたことが評価され、無事認定されました。

新年を迎えるに当たって

 当院は岡山市南区唯一の地域医療支援病院です。岡山市南区のみならず、その南にある玉野市の医院・診療所・病院から多くの患者さんをご紹介いただいています。これらの施設にはご挨拶に回っていますのでご挨拶に伺ったときはよろしくお願い申し上げます。

 救急搬送依頼の応需を引き続き積極的に行い、必要な方には入院していただくように働きかけています。2024年4月に救急を専門とする救急医を2名確保し、救急科を新たな診療科として設置して、救急医療の充実を一層図ることにしています。

 また、当院にも2024年度にはダヴィンチと呼ばれる最新機種による手術支援ロボットを導入する見込みになりました。低侵襲かつ安全で正確な手術をめざし、外科や泌尿器科領域で多くの手術症例をロボット手術で行う様にしていきます。

 2024年4月には「医師の働き方改革」が本格的に始動します。医師の業務を他職種がサポートするタスクシフト・タスクシェアを進めるために、看護師による特定行為の研修を行って参りましたが、さらに推し進めて参ります。

 2024年も岡山ろうさい病院は、その理念である「地域の人々に最適の医療を提供し、働く人の健康を守ります」を実行するため、病院一丸となって歩んで行きます。


岡山ろうさい病院院長 伊達 勲