- 独立行政法人労働者健康安全機構は2018年4月1日に岡山労災病院の
- 敷地内にアスベスト疾患研究・研修センターを設立しました。
■主な研究内容
- 1)石綿肺がん認定に必要な肺内石綿小体数のみならず、透過型電子顕微鏡+X線回析装置を使用して石綿繊維数とその種類の計測を行っています。
- 2)良性石綿胸水の診断基準を策定して前向き研究を行っています。良性石綿胸水からびまん性胸膜肥厚への移行に関する後ろ向きの調査研究を行っています。
■主な研修内容
石綿関連疾患診断技術普及事業
本事業は、労働者健康安全機構の事業であり、呼吸器系の疾患を取り扱う医師や産業医、臨床検査技師等の医療関係者に対して、石綿関連疾患に関する診断方法、石綿ばく露所見に関する検査方法、労災補償制度等について下記の研修を行っています。
研修を通して、石綿関連疾患の診断技術の向上及び労災認定に不可欠な医学的所見に関する診断・計測技術の向上を図ることを目的としています。
- 1)基礎・読影研修
呼吸器系の疾患を取り扱う医師や産業医を対象とし、石綿関連疾患に関する診断・治療についての講義形式の基礎研修及び、石綿関連疾患に関する胸部単純写真及びCT画像の読影等の実習形式の読影研修を行っています。 - 2)石綿小体計測講習会
臨床検査技師を対象とし、石綿小体に関わる基礎知識や石綿肺がんについての講義及び標本作製の概説や顕微鏡を用いた実習を行っています。 - 3)中皮腫パネル
中皮腫診断に携わる医療従事者を対象とし、中皮腫の病理標本を用いて所見について議論する討論会を行っています。
●お知らせ NEWS
- 2024/9/30
- 第5回日本石綿・中皮腫学会学術集会が開催されました リンク▶
2024年9月28日(土)・29日(日)に岡山コンベンションセンターにて、藤本伸一会長のもと第5回日本石綿・中皮腫学会学術集会が開催されました。 - 2024/4/1
- 宮本所長代理の就任について リンク▶
2024年3月31日をもちまして、岸本卓巳が所長を退任し、同4月1日より、新たに宮本洋輔が所長代理として就任いたしました。 - 2022/12/2
- FM岡山ラジオ番組「お医者さんの本棚-あなたにも読んでもらいたい-」に当センター岸本所長が出演します リンク▶
この番組は岡山県内の医師が選んだ愛読書の魅力を自ら紹介します。
放送局:FM OKAYAMA (JOVV-FM 76.8MHz)
放送日時:12月11日(日)、18日(日)いずれも10:55~11:00
「radiko」のタイムフリー機能から過去1週間の番組がお聴きいただけます。 - 2020/10/18
- 山陽新聞に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、胸膜中皮腫に対するオプジーボの保険適用に向けた医師主導治験についての内容をご覧になることが出来ます。 - 2020/4/9
- 新型コロナウイルス感染症に関するお問い合わせをいただいたので、ご紹介します。
質問
胸膜プラーク所見のみがある方は新型コロナウイルス感染症に際してリスクがありますか。
回答
胸膜プラークだけでは呼吸機能障害にはなりませんので、新型コロナウイルス感染症に罹患しても、問題はないと思います。
むしろこのような方は喫煙歴が長い人が多く、こちらの方が問題になると思います。
胸膜プラークのみある人は免疫機能にも問題がないので、免疫力も通常人と同様であるとお考え下さい。 - 2018/10/26
- 山陽新聞に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、モンゴルの医師を招き、当センターで石綿疾患診断の研修を
開催した内容を御覧になることが出来ます。 - 2018/10/13
- 週間日本医事新報4929号に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、小野薬品工業主催の悪性胸膜中皮腫への「オプジーボ」について解説する
セミナーの内容を御覧になることが出来ます。 - 2018/8/19
- 聖教新聞に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、中皮腫についての内容を御覧になることが出来ます。 - 2018/8/15
- 山陽新聞に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、胸膜中皮腫を対象としたオプジーボを使用した
臨床試験についての内容を御覧になることが出来ます。 - 2018/4/30
- 山陽新聞に取り上げていただきました。 PDF▶
この記事では、石綿健康被害救済法についての内容を御覧になることが出来ます。