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ピロリ菌外来のご案内

 ヘリコバクター・ピロリ菌は胃粘膜に感染して慢性胃炎を惹起します。その慢性胃炎を背景として萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープなどの様々な上部消化管疾患の併発を引き起こします。国内での感染者は約3,500万人とされ、感染者全員がこれらの疾患を併発するものではありませんが、疾患併発の危険性の高い集団となります。そして、ピロリ菌除菌に成功すると組織学的胃炎が改善して、胃・十二指腸潰瘍や胃癌などの疾患の予防に結びつくことが期待されます。2009年に日本ヘリコバクター学会が作成した「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断と治療のガイドライン」では、ピロリ菌感染症すべてに対する除菌治療が推奨されています。

 これまでは、保険診療で除菌治療が可能だったのは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんで内視鏡的治療を受けた患者さんとされていましたが、2013年2月下旬より「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」の患者さんも保険診療での除菌治療が認められました。すなわち、内視鏡検査で慢性胃炎の診断があり、ピロリ菌感染が判明すれば、ピロリ菌除菌治療を保険診療で行うことが可能となりました。

 当院では、以前はピロリ菌外来を自由診療のみで開設していましたが、保険適用の拡大を受け、今後は保険診療および自由診療の両方に対応し、診療を行っていくこととなりました。

対象となる方

  • 胃がん予防のためピロリ菌感染の有無を調べ、除菌治療を希望する方(感染診断前に内視鏡検査での慢性胃炎の確認が必要です。)
  • 他の医療機関や検診での内視鏡検査で慢性胃炎を指摘された方
  • 他の医療機関や検診でピロリ感染を指摘され除菌を勧められた方
  • 3次除菌を希望される方(自由診療)

対象外の方

  • 胃やおなかの調子が悪いと感じる方
    (まず,一般外来を受診し診察を受けてください)

注意事項

  1. 内視鏡検査は受診日当日にはできません。後日予約検査となります。
  2. 外来は金曜日の午後に消化器内科医師が診療にあたります。完全予約制ですので、事前に予約をお取りください。

予約窓口

岡山労災病院消化器病センター ピロリ菌外来
電話 086-262-0214(内視鏡室直通)
受付時間 平日 午前10時から午後5時

自由診療によるピロリ菌除菌治療について(3次除菌)

(初診の方)

 ①診察、説明後除菌薬を院外処方し、除菌を行います。  費用 : 10,000円(税込)

 ※院外処方ですので、調剤薬局で除菌薬を受け取る際に上記とは別に費用が発生します。

  およそ10,000円程度(調剤薬局によって費用が異なる場合があります。)

 ②除菌薬内服終了後、約2カ月後に除菌効果判定(尿素呼気試験)を行います。  費用 : 3,000円(税込)

 ③約1週間後に来院していただき、効果判定の結果を説明します。  費用 : 1,000円(税込)

  総額で約24,000円ほどかかります。

 

(再診の方)

 ①診察、説明後除菌薬を院外処方し、除菌を行います。 費用 : 8,000円(税込)

 ※院外処方ですので、調剤薬局で除菌薬を受け取る際にも上記とは別に費用が発生します。

  およそ10,000円程度(調剤薬局によって費用は異なる場合があります。)

 ②除菌薬内服終了後、約2カ月後に除菌効果判定(尿素呼気試験)を行います。 費用 : 3,000円(税込)

 ③約1週間後に来院していただき、効果判定の結果を説明します。 費用 : 1,000円(税込)

  総額で約22,000円ほどかかります。

  

「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&A

  1. 「ヘリコバクターピロリ感染胃炎」と診断するのに、感染診断と内視鏡検査の順番は決まっていますか?

    回答

    内視鏡検査が先と決められています。

  2. 内視鏡検査の実施時期はいつの時点までが有効ですか?

    回答

    当院では1年以内とさせていただいております。
    (消化器病学会の見解では6ヶ月以内となっています)

  3. 他の施設において内視鏡(検診・健康を含めて)で胃炎と診断された場合でも、感染検査や除菌治療ができるのでしょうか?

    回答

    可能です。但し、そのことが証明できる書類を持参してください。

  4. 胃癌検診等でピロリ菌陽性と判明していた場合、再度ピロリ菌感染診断の必要はあるのでしょうか?

    回答

    再度ピロリ菌感染診断を行う必要はありません。但し、そのことが証明できる書類を持参してください。除菌治療前に内視鏡検査による慢性胃炎の診断は必要となります。

  5. 1次除菌に失敗後に長い期間が空いても2次除菌を実施できるのでしょうか?

    回答

    内視鏡検査によって慢性胃炎が確定診断され、ピロリ菌の感染陽性が判明すれば2次除菌は可能となります。

  6. ピロリ菌感染胃炎の除菌成功後に注意しなければならないことを教えてください。

    回答

    除菌成功後にも胃癌が発見されることがあるので、除菌に成功した後も定期的な胃癌のスクリーニング検査(内視鏡検査をお勧めします)が必要となります。また、萎縮の強い症例や食道裂孔ヘルニアを合併している症例では除菌後に胃食道逆流症(GERD)が出現することがあります。