外来診療疾患・検査詳細

産婦人科

子宮筋腫

 子宮の壁を形成する筋肉(平滑筋)から発生する良性の腫瘍で、成人女性の約2-3割の女性が子宮筋腫を持っているとも言われています。

 無症状の場合から過多月経、貧血、筋腫の圧迫による頻尿等の原因になることがあります。また、不妊や流早産の原因になることもあります。

子宮内膜症

 子宮内腔の表面を覆っている内膜という膜が、卵管、卵巣、腸の表面など本来は存在しない場所に発生侵入し、増殖するのが子宮内膜症です。

 子宮内膜症が卵巣内部に発生したものをチョコレートのう胞、子宮の筋層内に発生したものを子宮腺筋症といいます。

 月経活動中の月経活動中の女性のうち10〜15%にみられると言われています。また、不妊症の女性の25〜50%には子宮内膜症があるという報告もあります。

 症状としては、月経痛の他に、月経時以外にも下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛を伴うことが有ります。周囲臓器との癒着を起こして不妊の原因になることがあります。

 治療法は、軽度の場合には鎮痛剤による対症療法を行いす。痛みが増悪するようであれば女性ホルモンの分泌をコントロールする薬を服用することもあります。薬によって偽の閉経状態にもっていく薬物療法もあります。また、チョコレートのう砲などに対し手術で病巣を摘出する治療法が選択されることも有ります。

子宮頸癌

 ヒトパピローマウィルスの感染が関係して生じる子宮の入り口(頸部)の癌です。低年齢化しており、20歳代での発症も増えています。

 症状としては、出血、特に性交時の出血がみられます。

 早期発見のためには毎年定期検診を受けましょう。

月経前症候群

 月経開始の3〜10日くらい前から月経までの間にあらわれる様々な不調を月経然症候群(PMS: premenstrual syndrome)といいます。

 精神症状 : 気分がしずむ、やる気がでない、イライラする等の症状です。

 身体症状 : 月経の前から乳房の張りや痛み、下腹部の張り、手足のむくみなど様々な症状があります。

 一般的に月経がはじまると諸症状は治まり、次回の月経前に同じような症状が繰り替えします。

 カウンセリングによって食事や生活習慣を整えるとともに、薬を使う方法もあります。

子宮体癌

 出産経験のない女性がかかりやすく、肥満や糖尿病、喫煙なども危険因子と言われています。子宮頸癌に比べるとやや高齢の40歳代以上に多い癌です。

 不正出血が主な症状です。

 早期発見のためには毎年定期検診を受けましょう。

卵巣嚢腫、卵巣癌

 卵巣嚢腫があっても無症状であることが多く、他の病気や妊娠時の診察で偶然発見されることが少なくありません。大きくなるとおなかが張ったような感じがしたり、太ったと感じることがあります。

 時に、卵巣腫瘍と子宮、卵管との間がねじれることがあり(茎捻転)、強い腹痛やむかつきが突然おこることがあります。この場合、緊急手術が必要になることがあります。

 ほとんどは良性の嚢腫(液体が溜まった袋状の腫瘍)ですが、その他に卵巣癌や良性腫瘍と癌との間の中間群といわれる腫瘍があります。

 良性腫瘍で小さいものは経過観察となりますが、5、6cmを超える大きさになってくると手術が考慮されるようになります。大きさだけでなく、性質や年齢、妊娠の希望などによって手術方法が選択されます。

 卵巣癌の場合、進行の度合いによって、両側卵巣や子宮、リンパ節切除など広範囲の手術が必要になります。また、手術前後に化学療法(抗がん剤)が追加されます。

 卵巣は2つあるため、健全な片方の卵巣が残っていれば女性ホルモンの分泌も排卵もおこるので、妊娠も可能です。

更年期障害

 閉経前になると、女性ホルモンの分泌が徐々に減少し、最終的に閉経すると卵巣は働きを終え、女性ホルモンの分泌もなくなります。女性ホルモンの減少が引き金となって心身に様々な症状が起こるのが更年期です。更年期はすべての女性が迎える節目です。

 症状乃で方には個人差が大きく、全く感じないひともいれば、日常生活に支障をきたすほど強い症状があらわれる人もいます。

 症状としては、ほてり、のぼせ、発汗、冷え、肩こりや、不眠、うつのような精神症状まで様々です。

 更年期を迎える女性は往々にしてこどもの独立、老後への不安、親の介護など、様々な出来事を迎えています。女性ホルモンの減少だけでなく、そういった日常の負担が加わることによって更年期の症状がますます重くなってしまうことも有ります。

 まずは、カウンセリングや婦人科外来で相談をしてください。症状に応じた女性ホルモンの補充療法や漢方薬の処方、その他の対応によって、少しでも快適な生活をおくることができるようにお手伝いします。

骨粗鬆症

 骨は、常に古い骨がとかされ(骨吸収)、新しい骨が作られています(骨形成)。このバランスがくずれて骨がもろくなってしまった状態が骨粗鬆症です。

 女性ホルモンは腸管からのカルシウムの吸収を促したり、骨がとかされる減少(骨吸収)を抑制する働きが有ります。閉経期に女性ホルモンが急速に減少することにより、骨吸収が骨形成を上回り、骨粗鬆症になるリスクが高くなります。女性は、平家行きに急速に骨密度が減少し、骨がもろくなることが知られています。

 初期は目立った症状はありませんが、進行してくると腰や背中が痛んだり、背骨や大腿骨を骨折するようなことがあります。予防が何よりも大切です。

 骨量は20歳代にピークを迎えます。この時期までの骨量の蓄積が将来骨粗鬆症の予防につながります。極端なダイエットを避け、バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。

 予防の基本は、カルシウム、ビタミンDの多い食品をとり、適度な運動をすることです。1日に20分程度、週に2〜3回は泰淳をかけて、少し早足で歩くような運動をする習慣をつくりましょう。

高脂血症

 血液中のコレステロールや中性脂肪(脂質)が増えた状態です。脂質が血管内壁に沈着して動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞などのリスクが高くなります。

 女性ホルモンは悪玉コレステロール(LDL)を押さえ、また血管に直接作用して血管壁が固く老化することを抑えます。閉経を境に高脂血症が発症したり悪化することがあるので、閉経を迎えた女性は気をつけるようにしましょう。

 バランスのとれた和食を中心とした食事と適度な運動で肥満を防ぎましょう。

性感染症(STD : sexually transmitted diseases)

 性交渉によって感染する病気を総称して性感染症(STD)といいます。クラミジア感染症、淋病、トリコモナス膣炎、コンジローマ、性器ヘルペスなどがあります。特に最近では若い女性を中心にクラミジア感染症が増えています。

 原因によって治療法は異なりますが、パートナーと一緒に治療を受けないと効果が得られません。また、不妊の原因になったり、妊娠中であれば、赤ちゃんに感染することもあります。

 STDは人を選ばないので、性交渉の機会さえあれば誰にでも同じ様に感染する可能性があります。正しくコンドームを使用するといった予防が大原則です。

 性器や泌尿器にかゆみや痛み、発疹がでたり、おりものが増えるなどの自覚症状があれば、受診をしましょう。早期発見が不妊症などの後遺症を防ぐ秘訣です。

不妊症

不妊症の原因は女性因子、男性因子とあって多岐にわたるため、正しい治療を受けるには原因を正確に知る必要があります。

 女性因子 : 卵管の閉塞、排卵障害、子宮の形の異常、子宮頸部の因子(精子の通過障害)、

 男性因子 : 精子の数が少ない、精子の動きが弱い等

 その他(原因不明)

検査結果を踏まえ、患者様と相談しながら治療法を選択していくことになります。

治療期間は、数ヶ月から数年にわたる場合まで様々です。